こんにちは!ひろ@マレーシア駐夫です。
良くキャリアに悩んでいる、、、という方にお会いするのですが、そういった方達にはある共通点があります。
それは「積極的選択をしていないこと」ひいては「積極的選択を行うための判断基準が自分の中にないこと」です。
詳しくは後述しますが、私の定義で言うとこれが出来ない=「消極的選択しか出来ない人」が世間で俗に言う社畜になります。
ひろ
積極的選択と消極的選択
積極的選択とは、(他の選択肢を取ることができるがあえて)自らの意志で選択しているということです。
消極的選択とは、他にどこにも行くことができず、消去法的にその場にいることしか出来ないことです。
言わずもがなですが、後者に陥ること=外部環境の変化に簡単に流されてしまうリスクヘッジのきかない人生になってしまいます。
なぜ選べるということが大事かというと、既に日本社会は内需縮小型社会に突入しているのにも関わらず、それに気づいていない、もしくは目を背けている方が多いからです。
耳が痛い現実かもしれませんが、「終身雇用」という幻想はもうありません。絶対安定という環境などもうないのに、なぜ会社を安住の地のように捉えるのか?
会社は家族や家などではなく、社会に価値を与え利益を創出するための一フィールドに過ぎません。新卒で良い会社に入ったからと慢心して努力を怠り成長しない人は、気がつけば消極的選択しか出来ないことになってしまうでしょう。
対して積極的選択というのは、いつでもしようと思えば転職等できる人材が、そこでしか出来ない経験などを勘案してその場所を選んでいる状態。
私達は積極的選択ができることを目指していくべきだと考えています。
認知的不協和
例えば、転職しようかどうか迷っている、、、という人がいます。
これに関しては「認知的不協和」に陥っている可能性が高いと思います。
認知的不協和というのは、例えば購買行動において「高額の商品」を購入するとします。ここでは新しいパソコンを買うとしましょう。ただ正直今のパソコンはコモディティ化しており、特にWindows PC等は殆ど違いがあるようには思えません。
このような財を購入した人の傾向として、購入した後に自分のした選択が正しかったのか?もっと良いものがあったのではないか?という「認知的不協和」という状態に陥ります。
これを解消するために、例えば皆さんも買った後に改めてショッピングサイトのレビューをチェックしたりしませんか?不協和低減行動として、改めて良い部分を自分の中でフィーチャーし、自分のした行動を正当化、つまり都合の良いように解釈するのです。
これはキャリアにおいても言うことができます。どの会社に行ったところで、不満が何一つない会社というのは恐らく一般的には存在しません。
つまり確固たる意思がなく、なんとなく社会人人生を過ごしていると大変危険です。
悩める社会人
という不協和低減行動が起き続け、結局その会社に留まるということになると思います。
自分が本当にここにいるべきか?ということについては後述しますが、そのスタートラインに立つためにも最低条件として「他社にいつでも移れるような一般的なスキル」は身につけておく必要があります。
自分アップデート
仕事による特色などがあるので、一概に何を勉強しろとここでは言い切れませんが、それでも汎用的なスキルというのはあります。
日系企業であれば英語や中国語はアドバンテージになりますし、会計やマーケティングの勉強も良いでしょう。自分が興味が持てるものと、市場の需要のバランスで考えると良いのではないでしょうか?
最近は「リカレント教育」がブームなので、会社外でもいくらでも学ぶ機会が増えていますので積極的に活用してみましょう。リカレント教育について考察した記事は以下をご参考に。
自分アップデート計画。時代を先取りする「リカレント教育」について
なぜ学びが必要なのか?既に日本の人口はピークアウトしており、内需はボリュームとしてこれ以上爆発的に増えるということは恐らくありません。
もうお分りかと思いますが、減った内需を代替するために外需を取りに行かなければなりません。海外でビジネスを行うことが増えていくということであり、今までの日本の常識とは違うビジネスに立ち向かっていかなければならないことが増えていくということです。
たかだか大学生の頃に身に着けた知識だけで定年まで対応していくことは不可能なので、常に自分を磨いていく必要があります。
自分ロードマップ作成
闇雲に勉強しろと言われても、ただでさえ日頃の業務が忙しいのにモチベーションが維持できないと言う方も多いのではないでしょうか?
皆さんの会社にも中期経営計画などの中長期的な会社の指針があると思います。会社はこれを作りステークホルダーに示さなければなりません。
これの自分版を作成しましょう。自分ロードマップです。
これは難しいものではなく、とりあえず5年ベースくらいで良いのではないでしょうか?30歳時点、35歳時点、40歳時点でこの自分になるということを明文化します。
パワポやA41枚くらいで分かりやすいものが良いかと想います。あまりに複雑に作りすぎると柔軟性が失われてしまうので。
自分のこれまでの職務履歴、そこで何を達成して何を得たのか?改めて定義する自分の強みと、今後達成したいマイルストンを時系列で書いていきます。
これは自分の中に閉まっておくのではなく、ご結婚されている方は、パートナーに共有しておいたほうが良いと想います。こういう風にキャリアを考えているという腹の中を日頃からお互いに理解していれば、長期的な家族としてのプランも策定できるからです。
作成の参考にはこちらの記事をご参考に!
なお、私は当時転職しようと思って作成したわけではないのですが、ある経験からこれを作成しました。詳細は以下の関連記事をご覧ください!冗談のような本当のお話です(笑)
そして、このマイルストンが出来てくると、自分の中にある変化が起きたことに気がつきました。
それは「他人と比較することに意味はない」ということです。自分は自分が理想とするラインに沿って行動できているか?というチェックが一番重要です。
「自分が本当にやりたいことに情熱を絶やさずに努力し続けられているか?」が重要であり、必要以上に世間体を気にして焦ったり、人がどうしているかなどを気にする必要はないと思うようになりました。
自分は自分、他人は他人。しっかりと自分の方向性を定めることで、周りの意見等に左右されることのない自分(キャリア)を作ることができると思います。
自分ロードマップに沿って、迷いなきキャリアを歩んでいきましょう!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!