私が【駐夫】になった理由とは?

自分アップデート計画。時代を先取りする「リカレント教育」について

リカレント教育

こんにちは!ひろ@マレーシア駐夫です。

「リカレント教育」という言葉を皆さん聞いたことがありますでしょうか?これは社会人の学び直し教育のことで、現在頻繁に日本のニュースメディアで聞くようになってきたように思います。

「なぜ今リカレント教育が必要なのか?」

本稿は、こちらについて考察していきたいと思います。

背景

背景

日本政府は「人生100年時代構想」を提唱しており、今後平均寿命などは益々高くなっていくものと予想され、我々が高齢化する頃には、100歳まで生きることはそう珍しいことではなくなっているかもしれません。

▼資料はこちら▼

参考 「人生100年時代の社会人基礎力」 と「リカレント教育」について経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室

勿論国民が健康に長生きできるということは、国家として非常に喜ばしいことであり、歓迎すべきことである一方、生産年齢人口としての我々の定年は確実に上がります。

つまり22歳で社会に出たとしても、社会人生活が約50年(半世紀!)あるということになります。

現在は本当に変化が激しい世の中で、その流れというのは今後も加速していきます。例えば10年前、今では当たり前のスマートフォンですが、これは言うなれば「通話機能付き小型パソコン」です。

これを殆どの人が所有し、LINEなどのチャットアプリで誰もが簡単に連絡を取り、インターネットの力でテレビ電話さえ無料が当たり前の世の中のなることを、誰が予想できたでしょうか?

現在の身近な例で言うと、日本でもライドシェア解禁の動きが見えてきており、タクシー業界が反発しているニュースをご覧になったのではないでしょうか?現在は「モノ消費よりコト消費」の世の中であり、世界的にシェアリングエコノミーの時代です。

アメリカのUber、東南アジアのGrabなどは元々タクシー屋でも何でもなく、MaaS(Mobility as a service)のプラットフォームを運営している会社です。

彼らはあくまで民間の取引を仲介しているだけで、Uber自体は車という固定資産も持っていませんし、ドライバーという社員を雇っているわけでもありません。

プラットフォームの力により民間の余剰資源を有効活用してマーケットに新しい付加価値を提供しています。現在は世界的に「限界費用ゼロ」ビジネスであるプラットフォーマー達が産業構造を大きく変えようとしています。

イノベーションというものは無慈悲なまでに既存の世界の在り方を一変させてしまうものであり、我々が現在従事している業界や、個々人が得意としていることが、いつイノベーションによる破壊的創造で代替されるかは分かりません。

10年でこれだけの変化が起こっているのですから、50年というスケールで考えた時に我々が現状維持をしたらどうなるでしょうか?

この変化の激しい時代に、従来のシステムを踏襲した教育は益々形骸化していくことになると思います。

具体的に言えば、これを知っている or 知らないの二元論としての「詰め込み教育」ですが、今後AIが加速度的に進化し、処理能力としては人間をはるかに凌駕していく未来が確実な中、特定の事象をただ知っているという単層的な世界観はあまり意味を持ちません。

複数の異なるフィールドの知見を反芻し、その中から0→1(ゼロイチ)で新たな価値を生み出せる人材が求められていくことになると考えています。

社会が変わっていくのであれば、我々も変わらねばなりません。とどのつまり、時代を先取りして自分をアップデートしていくき、場合によってはキャリアを再構築していく必要性もあります。

不確実性の高い社会を生きる上での流動性を確保していくということなのですが、そのあたりは別記事にまとめましたので、以下をご覧ください。

▼こちらをどうぞ▼

流動性駐夫になって分かった?VUCA時代の「流動性」を高めるための準備講座

日本の高等教育の変容

高等教育

上記の時代の流れとともに、日本の教育も今まさに変わろうとしています。端的に言えば、従来型の詰め込み型教育の終焉が近いということです。

大学入試が変わるということはご存知でしょうか?我々がこれまで受験してきたセンター試験は廃止となり、2021年1月(2020年度)からは「大学入学共通テスト」という試験になります。

センター試験との違いを言えば、これまで以上に思考力・判断力・表現力などが問われてきます。今も既存の試験を補完する形でAO入試など、ペーパーテストでは測れないモノを評価する入試はありますが、今後の入試はそういったものがデフォルトで問われてくるようになります。

例えば、まずは国語と数学で記述問題が出題されるようになります。追って、社会・理科科目も記述式が導入されるそうです。

極端な例を言えば、マークシートはまったく答えがわからなくても、確率論として25点程度は誰でも取れる試験でした。これからは内容を本質的に理解し、自身で言語化し、表現できる能力が試験で求められます。

また英語は特に大きな改革と言われており「4技能評価」試験となります。これまでのリーディング・リスニングに加えて、ライティング・スピーキングの技能も必要となります。

大学入試センターが、これを1から作成するのは今のところ不可能に近いので、現在は民間の英語資格や検定を代用するという動きです。我々社会人が必死に勉強しているTOEIC(L&R+S&W)や、実用英語技能検定(英検)、海外留学時に必須のTOEFL iBTなどです。

これからの受験生は非常に大変だと思いますが、筆者としてはこの流れは非常に歓迎すべきだと思っており、「使える英語」に昇華できる可能性を秘めています。

高校から大学というラインと大学教育を含めて改革していく「高大接続改革」も企図されており、今後の学生はこういった自身で考える力を培っていく教育環境に身を投じることになっていきます。

高大接続改革

出所:文部科学省~高大接続改革~

日本におけるリカレント教育の現状と事例

リカレント教育事例

上記でこれからの教育改革の概要をご理解頂けたと思います。つまり10年以内には、こういった教育を受けてきた世代と我々は共に働いていくことになります。

思考力・表現力を培ってきた優秀な若手が次々と下から押し上げてきます。こういった要因においてもリカレント教育を通して、彼らが学んできたものを後天的に身につけなければなりません。

では、私達はどこで学べば良いのか?日本においても「リカレント教育」の動きは最近よく見受けられるようになってきたと思います。

広義なリカレント教育としては社内での人材教育も含まれますが、個人的見解としては、社内のリソースだけで十分な教育が担保できるとは考えづらいので、本稿では「社外との関わり」を通じたリカレント教育について考察します。

勿論以下のパターンがすべてではございませんが、私が面白いなと感じた国内の事例を纏めてみました。

事例①:企業x大学

一番分かりやすい例としては、大学の社会人講座を通した教育があげられると思います。

MBAなどの本科に通うという方法もありますが、この場合は会社から選抜されて派遣、または会社を完全に辞めていくことになるかと思います。

最近ではオンラインでMBAを取得できるようなプログラムもありますので、ご自身のスケジュールや働き方と相談ですね。

大学が提供するリカレント教育の事例をいくつか紹介いたします。

早稲田大学は、以前よりエクステンションセンターという機関がオープンカレッジとして様々な講座を開講しています。文学講座やビジネス講座など、調べたところ2,000件を超える講座がありました。

世界各国の優秀な学生が集う早稲田の空気を感じながら、士気を高めて勉強できるかもしれません。

早稲田大学 エクステンションセンター

明治大学日本女子大学は、女性のためのリカレント教育のプログラムです。マーケティング、金融論、英語など、ビジネスに必要な教養を学ぶことができます。

再就職支援体制も確立しており、女性のキャリアの再設計の場としては、以下の2校は非常に先進的であると感じました。

明治大学 女性のためのスマートキャリアプログラム

日本女子大学 リカレント教育過程

事例②:企業xNPO

新聞で知ったのですが、こちらの「留職」という考え方は非常にユニークだと思いました。民間企業に勤めながらCrossfieldsのプログラムを通して、個人が企業で培った知見や技術を社会問題を解決する主体として従事できるということです。

私個人の意見としては、人が成長するのは「正解のない環境で、自身で仮説検証を繰り返し、必死にもがきながら周囲を巻き込んで主体的にコミットしていく時」だと思っています。

ある程度の大企業にいると、業務はシステム化され、どうしても官僚的機構になってきます。この合理的な仕組みと言うのは企業が長年培ってきた叡智ではあるのですが、これが進行した変化を好まない環境下においては、リーダーシップを発揮できる人材が育ちにくいという欠点もあります。

こういったプログラムへの参加は、自身が企業にいた時の常識は一切通用しません。その中で自分の存在感を発揮し、コミットしていく経験は、かけがえのない経験となるでしょう。

今後の変化の激しい時代に通用するスキルを身につけることができるのでは?と考えます。

▼CROSS FIELDSのウェブサイトはこちら▼

CROSS FIELDS

事例③:大企業xベンチャー

大企業には大企業の良さ、ベンチャーにはベンチャーの良さがあり、一概にどちらのほうが優れているとは言えません。

例えば大企業は資金力が潤沢なので、社内でチャンスをモノにできれば、自身にレバレッジをかけられ、若手でも大きなプロジェクト(海外駐在など)の経験をすることができます。

逆にベンチャーは、官僚機構的な大企業にはない機動力が魅力で、スピード感を持って事業にコミットする貴重な経験ができる場だと思っています。

こちらのエッセンス社は「他社留学」というサービスを提供しており、大企業→ベンチャー企業の留学を通し、文化の違う事業体でのビジネス経験をすることができます。ここから自社内では獲得できない知見や経験、更にはオープンイノベーションにも繋がるかもしれません。

例えばグローバルなメーカーや商社に入社すると、若手の有望株は海外駐在が規定路線としてあります。HQから現地の体制が整っていない販売会社等に出向して現地の改革を行っていくわけですが、確かにこれは当人には大きな経験となる一方で、教育として捉えた場合のコストパフォーマンス(高額な駐在員手当)は高くないと思います。

大企業の1つのオプションとして、いきなり海外でトライするよりも日本のベンチャーを変革することも素晴らしい経験値となるのではないでしょうか?

▼エッセンスのウェブサイトはこちら▼

エッセンス株式株式

ただし、では明日からできるか?という簡単な話ではなく、これらを実現していくためには企業側がフレキシブルな人事体制や勤務形態を可能にしなければなりません。

折角外で学んできても、その能力を組織へフィードバックして新たな価値に繋げるスキームが構築されているでしょうか?

最近は導入しているところも増えてきていますが、フレックスタイムの導入、リモートワークの推進など場所や時間にとらわれない働き方というのも、リカレント教育で社員が成長する十分条件となりますので「働き方改革」を推進していく必要がありますね。

駐夫のリカレント教育へ向けたプロジェクト

ひろ

現在東京の友人と「Small talk」という団体を運営しています。我々のミッションは「"知る"の一番身近な場所へ」です。
Small talk

▲Small talkのロゴです▲

私も好奇心が強い性格なので、インターネットなどで色々なものに興味は持つのですが、昨今世界が情報過多になりすぎて、生きた情報を手に入れるためのハードルが逆に高くなってきているのではないか?と考えるようになりました。

その最初の一歩の敷居を下げ、楽しく学ぶことができたら?という想いを常に持っていました。

Small talkは、テーマトーカーがそれぞれ自分の話したいことを持ち寄り、Knowledge sharingを行います。

これは勿論公認会計士などその道のプロフェッショナルの人が話す会などもありますし、韓国や台湾など特定の地域にゆかりがあるトーカーが最新の海外トレンドを教えてくれる会、またはワイン好きのトーカーがワインを教えてくれる会などもあり、文字通り多種多様なテーマが催されています。会の形式は様々ありますが、夜ご飯を食べながら開催することが多いです。

ひろ

ちなみに筆者も「マーケティング概論」をテーマトーカーとして話しました!筆者も資格を持っているわけでもありませんが、自分が好きなことを共有できるアウトプットの場があると、自分の知識を深化する貴重な機会になると感じました。

こういった会を通し、楽しみながら新しい自分を探索していくのはいかがでしょうか?


自分が意図せずとも世界は目まぐるしく変わっていくので、そんな時代の波にうまく乗れるように「リカレント教育」で選択できる自分にアップデートしましょう!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!