私が【駐夫】になった理由とは?

【パートナーとキャリアについて】海外への帯同はキャリアロスか?~駐夫の視点から~

パートナーとキャリア

こんにちは!ひろ@マレーシア駐夫です。

私の“駐夫”としての生活も既に8ヶ月程度が経過しようとしています。

さて、自分でも言うのもなんですが、休職前はそれなりにバリバリと働いていた(と認識している)私ひろではございますが、休職するときには色々周囲の声というものもありました。

その最たる例がこちら。

「パートナーの海外赴任へ帯同することは【キャリアロス】か?」

という問題について考えてみたいと思います。

キャリアロスについて

キャリアロス

この言葉は、現在の日本における一般的な意味合いとしては、特に女性が出産・育児などで一旦離職した後にその後のキャリアに支障が出ることを指しているように思います。

しかし、最近は「駐夫」のように、男性側がパートナーの女性のキャリア支援のために一時的に離職するというケースも増えてきました。

妻から海外赴任の一報を受けたときの私の様子は別記事で紹介しています。ご覧ください!

ご参考に!

駐夫になったワケ私が”駐夫”になったワケ

私は幸いにも「配偶者同行休職制度」という制度を利用していますので、籍は会社に残っております。

ただ、そういった制度がある会社は主に大企業であり、すべての会社がこの流れにキャッチアップしているわけでもないようです。

例えば、完全なる退職という状況になった場合に、連続性という観点で分断されたキャリアをどう考えていくか?は、これからのパートナーシップにおいて非常に重要であると考えています。

メモ
ちなみに最近の統計では、結婚・育児のために退職した女性の3/4が無業状態→しかし、そのうち60%は再び就業したいと考えているそうです。つまり現在無業状態にある方の約半数は再び働きたいと考えているのに働けない状況にあるということです。

日本のキャリアロスにおけるジェンダーギャップ

ジェンダーギャップ

過渡期ではありますが、残念ながら現在の日本企業のパートナーの帯同に起因する「キャリアロス」への考え方は非常に前時代的であると感じています。

Twitterなどを見ていると、こんな声が目白押しですね。

いいなー俺も休みたい!

会社の人

現地で主夫すんの?

会社の人

ちなみに海外在住の友人や国際感覚を持ち合わせた友人に相談すると、

素敵な選択!二人で楽しんでね!

友人

なんだろう、この違いは…海外で遊んでくるとでも思っているのかな?

ひろ

日本の男女共同参画社会の実現はもう少し先そうです…
メモ
ちなみに日本のジェンダーギャップ指数は、2018年で世界110位/149カ国中です(内閣府男女共同参画局)。G7の中では最下位で、この点だけを切り取れば、日本は先進国と言える水準にはありません。

成長への布石と捉える

成長

残念ながら、現在の日本は上述したような状況であることは否めません。

この過渡期という前提の上で、「パートナーとどう強固な共同体を設計していくか?」という観点が重要ではないかと考えます。

個人的な見解ですが、私はパートナーへの帯同がキャリアロスになるとはまったく思っておらず、むしろチャンスであると考えています。

今後益々本質的な意味での「男女共同参画社会」が実現していくとして、男女共働きが前提となる場合、必ずどこかのタイミングで「どちらかがどちらかの都合に合わせなければならないフェーズ」がやってきます。

つまり、現在所属している会社というキャリアパスのみのキャリア設計を前提としていると、環境の変化という要因に対して非常に脆いということになります。

いつ何が起こっても生活していけるだけの余裕を築けるか?夫婦お互いがこの視点を持つ必要があるのではないでしょうか。

帯同した場合でも自分を成長させることはできるという視点に立って、考えられることを以下に綴っていきます。

現地での研鑽

仮に1-2年海外で生活することになった場合を考えます。※現実はもっと長いかもしれませんが、ひとまず最低期間を想定します。

アメリカやシンガポールなど、配偶者帯同ビザ(DP)で働ける国もあるので、働くことができるなら検討しても良いかもしれません。※マレーシアはDPでは不可でした。

メモ
最近はクラウドベースで案件を受注できるという働き方もあるので、スキルを持っている方はそういった働き方もありますね。ツイッターでは会社の仕事を海外でリモートでやられている方もいらっしゃいました。

私のように働くことができないケースですが、個人的な見解ですが、1-2年現地で生活し自己研鑽を怠らなければ、例えば語学レベルはかなり高まることになるでしょう。この期間にTOEICは極めるなど打ち込むのも良いでしょう。

私の肌感覚ですが、特に日系の会社への転職において「英語」ができるということは、それだけでアドバンテージがあります。

語学でなくても構いません。例えば、忙しく働いていた時にはトライできなかった資格の勉強など自分をブラッシュアップできる方法はいくらでもあるはずです。

私の場合は、妻が非常に心強く、こんなことを言ってくれました。

お金のことは気にしなくて良いから、好きなことをして!どんなことでも応援するから!

ひろ妻

ひろ

ふぅ〜♫男前ぇ!

その他にも、これは経験値的なものですが、無形資産として「異国・異文化での生活経験」というものはかけがえのないものであると考えています。

自分とは異なる価値観の人達とどうコミュニケーションを取ってきたか?完全な1つの解というものがない中で、妥結点を見出すことというのは、今後の国際社会を生きていく上で重要な素養の1つです。それを身をもって経験できただけで、今の日本市場においては非常に価値があることだと思います。

ひろ

私の場合ですが、私は現在国家資格の勉強をしており、受験生のように毎日勉強しています。ブログの運営はウェブマーケティングの勉強になるので、次のキャリアに向けた投資という位置づけです。

帰国後のキャリア

先日、経団連会長からトヨタ社長まで、実質的終身雇用崩壊宣言が経済界から発されたのは記憶に新しいところですが、これからは日本でも「雇用の流動性」が高まってくるのは間違いありません。

確かに一社でキャリアを築き上げると考えた場合、周囲との社内経験値を考えた場合には「キャリアロス」となることがあるかもしれません。

しかし、もし私達が海外で大きな経験を得て帰ってくることができれば、可能性はその企業だけに留まりません。

現在は求人メディアも多様化しておりますので、自分が休職前までに培ったキャリアと海外で学んだものを逐次アップデートしていけば、思わぬところでチャンスが舞い込んでくるかもしれません。滞在中に培ったスキルで副業などを始めるのも良いかもしれませんね。

Linkedinなどにそういった経験を可視化していくことをオススメします!

Linkedinを始めよう【Linkedinとは?】転職活動に一歩差をつけるWeb上の履歴書!キャリアSNSのLinkedinを始めよう。

また、一旦日本に帰国したとしても、日本においてもリカレント教育などで学ぶ手段はたくさんあります。

リカレント教育自分アップデート計画。時代を先取りする「リカレント教育」について

私も帯同すると決めたときから、キャリアという意味でのリスクは常々考えてきましたが、キャリアというのは、人が幸せに、そして充実感を持って生きていく上での選択肢の1つです。

まずは自分が幸せであるという状態(私の場合はパートナーに帯同する)を作る→そこから自分にとっての最適なキャリアパスを紡いでいくことが大切なのではないか?と考えています。

リスクなき成長はないのですから!すべてをプラスに捉えてパートナーと歩んでいく道を今は全力で楽しんでいます。

私もまだ成長の途中ではありますが、帯同しても、自分の自己実現も図り、パートナーと素敵な人生を歩むことができることを実証するためにも今後も精進していきたいと思います。


一歩先には何が起きるか分からない世の中ですが、パートナーとの幸せも自分のキャリアも両方取ることができる最適解を見つけていきましょう!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!