私が【駐夫】になった理由とは?

駐夫になって分かった?VUCA時代の「流動性」を高めるための準備講座

流動性

こんにちは!ひろ@マレーシア駐夫です。

駐夫となってからというもの早数ヶ月。「駐夫」という立場になって色々俯瞰して自分を見つめ直すことができているように思います。

中間レビューというわけではございませんが、そんな数ヶ月を振り返り、「流動性」の高い人材になるためには?ということを考えました。

It is not the strongest of the species that survive…nor the most intelligent, but the one most responsive to change

この言葉を見たことがありますでしょうか?これはダーウィンの言葉?(諸説あるようです)として有名で、日本語訳では【最も強い者だけが生き残るのではなく、最も賢い者だけが生き残れるのでもない。唯一生き残るのは変化できる者である。】

要するに、変化に強いものが社会的に存続するということです。

ところで、皆さんは「VUCA」という言葉を聞いたことがありますか?VUCAは以下の頭文字を取っています。

V=Volatility(変動性)

U=Uncertainty(不確実性)

C=Complexity(複雑性)

A=Ambiguity(曖昧性)

まさに現代のカオスな社会環境を形容する言葉です。VUCAに晒され、世界がこれだけグローバルに開かれた現在において、パラダイムシフトはいつ起きるか分かりません。

私もまさか急に妻が海外赴任になるとは思いもしませんでした(笑)私にとっては、これはまさにパラダイムシフトだったわけです。このような時代を生き抜くにあたって、我々は「流動性」を身に着けなければなりません。

いつ何が起こっても良いように準備をしておくこと、岐路に立たされたときも選択できる立場でいること、その中から豊かな人生を導き出すこと、これを目指していきたいと考えています。

英語

英語

先ず第一条件としては英語です。言わずもがな、世界のビジネスの標準語は英語です。

それなりの規模の会社の海外オフィスであればスタッフはほぼ英語を話せますし、海外で働くという観点においては英語はほぼ必須です。

例えばパートナーが駐在になるのは、最終的にどの国になるかは分かりませんので、事前にローカルの言葉を勉強するというのはリスクがありますが、英語だけは使える地域レンジが圧倒的に広い+その後のキャリアアップになるので、是非日常的に英語の勉強はしておきましょう。

筆者の場合はマレーシアで日常生活においても英語使用だったため、事前不安がゼロといえば嘘になりますが、現地で生活できるかな?という不安はあまりなかったので、それが救いでした。

筆者も長期留学したことはありませんが、日本にいても英語を取得することは十分可能です。1つ私から言えることは、インプットしたら確実にアウトプットしましょう。

筆者は学生時代に、毎日その日にあったことなどを英語で日記をつけていました。日常で使いそうな表現などを徹底的に調べ、それを日記という形でアウトプットすること。

更にそこで学んだ表現を留学生との英会話に使ってみたりして、更にアウトプットを重ねた結果、日常生活程度の英語は問題なくできるようになりました。

現在はSkype英会話など駅前留学より安価に学べる機会が増えていますし、英語への投資は無駄になることは決してありません。また楽しみながら学ぶためには、Netflixなどで洋画を見ても良いと思います。

▼こちらの記事も参考にどうぞ▼

NETFLIX英語勉強法楽しく英語を続ける!日英両字幕でNETFLIX英語勉強法

メモ

既に英語はできるという方。トリリンガルを目指しましょう。

マレーシアにおいてもそうですが、こちらの人は基本的に3カ国語以上話します。

筆者も大学時代から世界中からの留学生と交流してきましたが、世界のエリートは、英語+1です。AIがどんなに発達しても、デバイスを通したコミュニケーションと生身の人間のコミュニケーションでは温かみがまるで違います。

筆者も現在中国語を勉強していますが、可能性を広げるために語学は一番嘘をつかない勉強ですね。

専門性

専門性

これは、私も最近特に意識するようになりました。

結論から言うと雇用の話となりますが、どこの国であっても基本は自国民の雇用を優先します。政治というのは「自国利益の最大化」がミッションですので当然です。

それを考慮しても、この人材はこちらに来てもらって価値があるなという認識で労働ビザを発給します。

私の妻は経理ですが、専門職ということもありますが、経理のプロフェッショナルという性質を評価され、20代でもビザがおりています。

英語で仕事をしたことがある人は、海外の人とコミュニケーションをしていて仕事の話になった時に「Whats your responsibililty?」と聞かれたことがあるかもしれません。

私はこの言葉に現れていると思うのですが、海外での労働人材というのは、何かのプロフェッショナルであり、何に対して責任を負っているのか?という判断基準があります。

ひろ

ちなみに私は海外営業や事業開発というキャリアを歩んできましたが、営業というキャリアは数的に語れる強みもあるのですが、もう一声自分としては確固たる軸が欲しいと思っており、今はこのキャリアの言語化と専門性としての国家資格の受験を目指しています。

日本と海外の雇用慣行

現在の日本の状況に関してですが、私は日本の「総合職」という制度に関しては、私は極めて危惧を抱いており、これからの時代にまったくそぐわない雇用慣行であると考えています。

海外の雇用は「ジョブ型雇用」と言われ、基本的に“仕事”単位で必要な人材を探し求めるのに対し、日本の雇用は「メンバーシップ型雇用」と言われ、会社幹部を育てるために、その”会社”で必要な人材を探しています。

つまり、日本の場合は「就職」ではなく「就社」となっています。スペシャリストというよりは、ゼネラリスト育成のためのスキームです。

このあたりは個人の考えに依拠する部分が大きいので、以下は個人の見解となりますが、流動性を高めるという観点において、会社から与えられているタスクをこなすだけでは非常にリスクが高いです。

申し上げた通りですが、日系の企業は「メンバーシップ型雇用」のため、その会社で必要な能力というものを貴方に求めます。

現在ニュースを見ていてもお気づきの通り、私達が小さい頃、日本を代表し世界を席巻していたような日系企業が苦境に立たされ、外資に買収されたり、民事再生したりなどが跡を絶ちません。

冒頭で書きましたが、これは社会の変化に柔軟に対応できなかった結果だと思っています。

作れば売れる時代というのは、メンバーシップ型の一致団結の運営体制というものが功を奏し、日本の経済成長を牽引しました。

しかし既に大量生産・大量消費の時代ではなく、消費者のニーズは多様化し、その変容に柔軟に対応でき、社会を明確に良い方向に変えていくというメッセージ性を持ったマーケティングが求められています。

これは中途半端にあれこれ知っているゼネラリストレベルで対応できる話ではなく、全社のプロフェッショナルが知恵を出し、会社としてワークさせる仕組みができているかが重要です。

故に「専門性」というものが、日本企業においても求められてくるでしょう。

専門性の効果

付随的な効果としては、専門性が身につけば、労働市場において自分の価値を顕在化しやすくなります。専門性というのは客観的に評価しやすいアビリティなので、その会社でしか使えないという能力ではありません。

私はこれからの時代は、個々人が「積極的的選択」をすべきであると考えています。これは、(いつでも他に行ける力があるが)自分の意思でその場所を選ぶということです。メンバーシップ型で組織に最適化されきってしますと、もれなく「消極的選択」しかできなくなり、その組織と一蓮托生の人生となります。

ただし専門性というものは、特許や著作権とは違って法的保護がなされるものではありません。

したがって、自分としての現在価値としての軸を1つ持ちつつ、そこから派生・もしくは飛び地する新たな価値の模索も必要になってくるでしょう。そちらの部分は、以下の「知的好奇心」で後述します。

先ずは自分のキャリアの棚卸をしてみましょう。自分はこれまでどんな仕事をしてきて、その中でどんな能力を培ってきたか、仕事をしている時に特に自分が時間を忘れてイキイキとしている瞬間はないか等。

自分の強みは自分で気づきにくい場合もありますので、そんな時はパートナーに聞いてみても良いかもしれません。

メモ
最近マレーシアでもビザ要件厳格化の動きがあり、私の妻のビザは問題ないと思いますが、その一段階下の労働ビザはおりなくなる可能性があります。外国人材に対して求められる条件が上がりますので、やはり専門性というものは必要となってくると考えられます。

知的好奇心

好奇心

ポスト平成の時代は、知的好奇心を持ち続けることが必要になってくると思います。現在の自分の枠外の事象にも関心を持ち、理解しようとする心ですね。

例えば、私達夫婦のように急に異文化の国に住むことになった場合に、その国への知的好奇心とリスペクトを持って楽しむことができるかは最も大事な部分ではないかと思います。

人生100年時代のスタンス

教育に関して言うと、アメリカではSTEAM教育というものが話題ですが、私も文系の人間ですが、これからは文系や理系という分け方も適切ではなく、サイエンスやアートによる感受性も豊かな表現力を担保するものとして必要になってくると考えます。

先ずは、この先間違いなく時代を変えるテクノロジーなどに興味を持っても良いかもしれません。Ex) ブロックチェーン、量子コンピューター、ゲノム編集など。

政府も提唱しているように「人生100年時代」と仮定し、医療技術の発展を鑑みると、間違いなく私達の定年は70歳以上になります。

その中で若手の頃に学んだスキルだけで、この先が見えない社会を数十年生きられる確率は大きくありません。世界がオープンとなり、変動性が大きい社会では、私達が持つ食い扶持というものがいつ陳腐化するかが分からないからです。

知的好奇心を持ち、常に自分をアップデートしていく必要があります。

一番身近なところで言うとAIが話題ですが、AIの進化のスピードは私達が思ってる以上に早く、2045年にはシンギュラリティという技術的特異点を迎えると予想されています。

これは理論的にはコンピューターが完全に人類を超えるタイミングということになります。これはもっとドラスティックな転換点ですが、身の回りで確実に変化が置き始めるタイミングはそんなに先にのことではないと思いますし、先ず現在人間が行っている機械的作業はほぼすべて代替されることになると思います。

私達が普段行っているような事務作業などは、RPARobotic process automation)によって殆ど自動化されると考えられます。所謂営業事務職などは一番先になくなるのではないでしょうか。

ただ、私はAIで仕事がなくなる!のような煽り記事はあまり好きではありません。

確かにテクノロジーによって代替される作業・産業というものは確実にある一方で、そのテクノロジーによって新たに生まれる産業やライフスタイルというものが確立するはずです。人間は人間にしかできない仕事を模索すべきであり、単純作業などは機械に任せておけば良い。それだけです。

▼こちらの記事が参考になりました▼

参考 AIでなくなる仕事、残る仕事~さまざまな仕事がロボットに置き換えられ、無くなると言われていく中で~センパイの就活

リカレント教育

聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、これからは「リカレント教育」が間違いなく盛んになります。端的に言えば、社会人の学び直し教育です。いくつかの大学も既に社会人向けの公開講座などを開始しているようです。

私は現在マレーシアにおりますが、私の友人が東京で「Knoledge Sharing」の会を企画しており、その運営に陰ながら携わっています。

社会人になって、おそらく学びたい方というのは潜在的に沢山いると思っています。ただ、異分野など少し興味はあるけれど、どこから入っていいか分からないという最初の一歩の敷居が高いのではないか?と考えています。

私達の団体は、ミッションを「”知る"の一番身近な場所へ」として、テーマートーカーが各々の得意分野を話します。

これはその道のプロフェッショナルである必要はなく、色々な方がテーマートーカーになっています。

例をあげると、公認会計士、マーケティング職、ワイン好き、特定地域のスペシャリスト、歯科衛生士の方などなど、非常に幅広いジャンルの方によるテーマで、色々な知的好奇心を喚起できる場であると思っております。

こういった活動を通して、個々人が知識の幅を広げ、ひいては活躍の場を広げられるような社会に微力ながら貢献できればと考えております。

メモ

私は海外営業としてヨーロッパ担当をしていた時期があり、現地のマネジメント達とも会話しましたが、人の上に立つ人間は例外なく話の引き出しが多かったです。歴史の話、料理の話、美術の話、音楽の話、サッカーの話…など、非常に驚いたことを覚えています。リベラルアーツとは良く言いますが、専門だけではなく、そういった異分野のエッセンスも交えた人としての深みが表出してくるのではないかと思います。


いつ、どこでも活躍できる人材になり、リスクヘッジをしながら豊かな人生を歩むためには「流動性」の獲得が必要になってきます。少しずつ準備をしていきましょう!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!