こんにちは!ひろ@マレーシア駐夫です。
駐妻や駐夫で帯同されているみなさんにとって、日本への社会復帰は非常に切実な問題であると認識しております。
かくいう私もその一人で、コロナショックの最中、大変な時期での転職活動となってしまいましたが無事に内定をいただくことができました。
ただし、日本にいながら転職活動をするのとはかなり勝手が違い、非常に苦労したのも事実です。
本稿は、海外在住の日本人の皆様ができるだけ円滑に転職活動を進められるように、筆者が感じたことや注意しておいたほうが良い点をまとめました。
少しでもご参考にして頂ければ幸いです!
目次
海外からの転職活動:制約・事前準備・海外転職活動の進め方編
マレーシアにて意気揚々と転職活動を始めた直後、筆者は早速トラブルに遭遇します。
ひろ
制約について
「職業安定法」という法律上、海外在住者に対する案件紹介には制約があります。
海外に居住する者(日本人でも外国人でも)に案件を紹介する場合、現地に“取次機関”を設け、そこを通して間接的に案件を紹介できるというロジックのようです。
DODAの例がこちら。
リクルートの例はこちら。
マレーシアは日本人駐在者や居住者が多いはずなのですが、見事に外れていますね…
これにより、転職活動において一般的に使用される、リクルートエージェント、doda、マイナビエージェントの三大エージェントをマレーシアにいながら使用することはできませんでした。
したがって、マレーシアから転職活動を行う場合、外資系や比較的規模の小さいエージェントを使用することになります。
事前準備
既に転職活動を経験したことがある方には釈迦に説法ですが、転職活動に絶対に必要なものは以下の2つです。
必要なもの
- 職務履歴書
- 履歴書(顔写真付き。必要な場合は英語のCVも)
これは私の経験則からオススメする転職活動の事前準備ですが、いざ転職活動を始めるぞ!というタイミングで「職務履歴書」や「履歴書」を書き始めることをオススメいたしません。
これから書類選考に提出するというタイミングの前には、特に「職務履歴書」のクオリティを高めておくことが重要です。
私は暫定版のものは用意をしていたのですが、ブラッシュアップ前のもので書類選考の第一陣として提出してしまいまして、複数の書類選考落ちをくらいました…
既に転職活動に成功している友人などに書類を見せたりなどして、アドバイスをもらったほうが良いでしょう。
履歴書は、これも筆者は理解できない慣習なのですが、特に日系企業ですと「顔写真付き履歴書」の提出を求められることが多いです(提出のときはなんとかなっても、後日提出してくださいが殆ど)。
こちらは日本への一時帰国中などにデータを取得しておくことが望ましいです。
筆者は、そういえばビザのエントリーの写真をスーツで撮ったことを思い出し、そちらで代用しました。
その事実をあなたがどう主体的にコミットしたか、あなたじゃなければできなかった理由はなにか、など独自性を感じるロジックと新たな職場でそれを活かしうる再現性が重要です。
その事実に説得性を持たせる数字を挿入することで、あなたの実績は確固たるものとして確立します。
海外転職活動の進め方
基本的にすべて家にいながら、パソコン一台でほとんど対応することができました。
エージェントとは基本的にメールベースのやり取り+Skypeや電話(向こうから国際電話をかけてくる)で進められました。
書類選考が通り、実際の面接に進んだときも海外在住者ということは伝わっているので、面接もオンラインで実施してくれます。
筆者は元々だいぶ前から帰国日が決まっていたので、帰国日前に面接を受け始め、帰国してから最終面接を受けるというスケジュール感で進めていました。
よって、2次面接まではオンラインで受け、最終面接は日本で対面にて実施しました(3月下旬)。
本稿を書いている現在(2020年4月)は、新型コロナウイルスの影響で企業も採用活動の進め方を変えなければならないため、今は最終面接までオンラインでというところが増えているかもしれません。
オンライン面接時に慌てないように、筆者が感じた注意事項を以下に纏めますのでご参照ください。
オンライン面接での注意事項
- オンライン面接だが、面接はスーツで臨むようにする(オンラインでも面接は面接)
- 企業によって複数のビデオ通話アプリを指定される(Skype for business, Microsoft Teams, Zoomなど)ので、事前にアプリをインストールして動作チェックを済ませておく
- そのままパソコン越しに相手の顔を見ると、カメラはディスプレイ上部にあるため目線が下がってしまう→意識的にカメラを見るようにする
海外からの転職活動:エージェント・転職関連サービス・スカウトサービス編
ここからは、筆者が実際に使用していた転職関連サービスやエージェントサービスを紹介いたします!
スカウトサービス
上記で、職務履歴書や履歴書の事前データは作成済みだと思いますので、これを元にスカウティングサービスに登録してみてはいかがでしょうか?
筆者の場合、まず三大エージェントにアクセスできなかったので、当初の戦略としては以下のスカウトサービス等で連絡を頂いたエージェントに連絡を取って案件を紹介してもらうという形にしました。
ビズリーチ
こちらは皆さんCMでおなじみのビズリーチ!ですが、こちらを使ってエージェントや企業からのメッセージを待ってみましょう。
ビズリーチは無料プランと有料プランがありますが、登録してエージェントなどを待ちたい場合は無料プランで十分です。
※無料だと具体的な企業名が見れないなど能動的にアクションするには制約あり。
案件やメッセージはこのような形で来ます。
また、たまにプラチナプラン(有料プラン)の一ヶ月無料チケットをくれるのですが、筆者は転職活動の要所でそちらを使用しました。
実際にビズリーチ経由で企業からカジュアル面談のオファーもあり、何社か実際に企業の人事の方とお話する機会があり、大変勉強になりました!
まずはレジュメを登録してエージェントや人事からのメッセージを待ってみるのはいかがでしょうか?
こちらは特に海外とつながりがある人はご存知の方も多いと思いますが、ビジネスSNSの「Linkedin」に登録しておくことをオススメいたします。
こちらは言うなれば、オンライン上の履歴書です。
日本ではあまり知名度はありませんが、欧米ではやっていない人がほとんどいないくらい浸透しているサービスです。
ご自身のこれまでのキャリアをウェブ上で公開し、自身で企業のポジションに応募することもできますし、エージェントや企業の人事からダイレクトでメールが来たりします。
特に日系グローバル企業や外資系企業などに興味がある方は登録しておいて損はありません。
詳細はこちらの記事をご参照ください。
【Linkedinとは?】転職活動に一歩差をつけるWeb上の履歴書!キャリアSNSのLinkedinを始めよう。ミイダス
こちらは変わり種としてご紹介しておきますが、ミイダスというそのままの名前のサービスですね(笑)
どこぞの新興勢力だ?と思ったかたもいらっしゃるかもしれませんが、こちらはDODAを運営するパーソルキャリアのサービスの一つなので、バックグラウンドはしっかりとしたサービスです。
こちらは自分の「市場価値」を知るという意味でとても有用なアプリになります。
後述するように非常に詳細に自分のデータをはじき出してくれますし、また、診断結果を見た企業から面接確約付きオファーが来るサービスです。
登録すると、まず類似登録者のオファー年収みたいなものが出てきますが、これは高すぎて完全に釣りです(笑)
しかし、プロフィール情報を足していく中で精度が高くなってくると、メニューバー左上にあなたの市場価値という項目があります。
転職活動で内定が出たあとにこちらを使ってみたのですが、なんと内定先の企業のオファー額と6万円の誤差でした。
おそらく転職活動初期にこの数値を見たら、高い!と思ったでしょうが、理論値としてはそこまで的外れのことを言っているわけではないのかもしれません。
そしてもう一つミイダスの特筆すべきポイントに、上画像下のほうに「コンピテンシー診断」という項目があるのですが、これは転職活動で俗にやる「性格検査」のようなものです。
こちらが実際のアウトプットシートですが、かなり本格的ではないでしょうか?
実際の性格検査は結果が返ってきませんが、こちらはかなり詳細なデータで分析してくれます。
今まで受けてきた類似の分析サービスのどれよりも、自分の性格的特性やどんな職種に向いているか?など、自己分析にかなり有用なデータになると思いました。
結果的にかなり自分に近いデータを弾き出してくれたミイダス。転職活動を始める前に自己分析ツールとして導入するのも良いかもしれません。
転職エージェント
今回の転職活動において使用したエージェントをいくつか紹介いたします。
2−3つ登録してみるなどして、案件を見比べてみるのが良いかもしれません。
DODA
こちらは皆さんご存知だと思いますが、まずは鉄板の
私の転職した友人はほとんどがDODA経由で転職しており、私の中でも転職活動するならばまずはDODA!という印象がありました。
私は日本への本帰国の前に最終面接が数社決まっている状態でしたが、そのタイミングでコロナの影響が日本においても大きく出始めたときでした。
選考そのもののキャンセルやすべて不採用の可能性もありえると思い、バックアップとして帰国した次の日にdodaにも登録してみました(上述の通り、帰国前には在住条件で使用不可だったため)。
感想は、なんといってもDODAは圧倒的にデータベースが使いやすいです!
マレーシアでは他のエージェントを使わざるを得ない状況でしたが、企業の案件自体を探すDBとしてはDODAを使っていました。
DODAで見つけた案件を他の担当エージェントにURLを送って「この案件は御社で取り扱いありますか?」といった形で転職活動を進めておりました。
登録後にキャリアカウンセラーと面談があるのですが、確か電話で15分ほどだったと思います。
私についてくれた方が中堅のベテラン感がある方だったのですが、とにかく理解が早い!
15分の面談のあと、その日中に次々と求人が送られてきました。
その数、1日でなんと約100件…。
しかも、的外れの案件というわけではなく、精度が高いのです。
もちろん部分的に他のエージェントを使うとしても、こちらをベースに転職活動ができたらどんなに楽だっただろう…とマレーシアからの転職活動を振り返るひろでございました(笑)
使用できる環境の方は、個人的にはDODAがはじめの一歩としては一番オススメです!
エンワールド・ジャパン
今回筆者が利用したエージェントサービスの中で、一番満足度が高かったのはエンワールド・ジャパンです。
案件紹介の丁寧さや、エージェントの一件一件の指導(面接対策など)など、こちらが一番親身に対応してくれました。
まずメールでの案件紹介ですが、担当者によってはHTMLのメールで凄く分かりやすく、仕事内容、企業情報、組織構成など、実際の仕事をイメージしやすいかと思います。
案件紹介のバランスも良く、イメージとしてはミドル~ミドルハイ案件の紹介というイメージでしょうか。
実際にエンワールド経由で一社内定を頂いたのですが、「面接対策」が相当手厚かった印象です。
事前に面接対策シートが送られてきて、これに対して回答を用意して模擬面接などを行いますが、この内容をそれなりに纏められれば面接を有利に進めることができると感じました。
面接直前には、過去の面接でどんなことを聞かれたか(データとして統計化されている)?この面接官はどういった人でどういった質問をしてくる傾向にあるか?などを細かく教えてくれ、事前に面接をクリアにイメージすることができました。
実際の面接では、2次面接以降は自分の思考かなり深堀りされる傾向にありますので、こういった面接対策は転職希望者に対して有り難いサービスの一つです。
筆者のエージェントは、Skypeでも気軽に連絡が取れる方でしたので本当にお世話になりました。
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、いわゆる「ハイクラス案件」を扱うエージェントで、転職をご希望の方がミドル〜ハイクラス(年収600万円〜)を志望される方であれば、かなり有用な選択肢の一つになるかと思われます。
トップページからも少々お分かりかもしれませんが、JACリクルートメントの案件紹介の対象になる方のイメージは以下通りです。
JACリクルートメントの対象者
- 30代以降(20代への紹介求人は殆どない)であること
- 語学や専門的分野の強みなど、即戦力として秀でたスキルがあること
- マネジメント経験があること
20代で申し込むと「残念ながら、現段階であなたにご紹介できる求人はありません」と暗に断られてしまうこともあるそうな…
したがって、イメージとしては「30代半程度で、最低係長クラスもしくはプロジェクトマネージャーとしてマネジメント経験があり、文系であれば海外業務・駐在経験(もしくはTOEIC高得点者)、技術系であれば卓越したスキルなど、次の職場でマネジメントレベルで即戦力となりうるレベル」が対象になるかと思います。
実際筆者も最初の面談では「マネジメント経験はありますか?」と質問されました。
筆者も役職レベルでのマネジメント経験はありませんでしたが、新規プロジェクトの担当窓口としてある種のプロジェクトリーダーではあったので、そちらの経験をお伝えしました。
JACリクルートメントは以下のような形でマイページがあり、案件管理が非常に楽でした。
また、案件の質も高いように感じたので、条件を満たす方にはオススメのエージェントサービスの一つです。
Spring転職エージェント
Spring転職エージェントは、世界26カ国にオフィスを構えており、合計1,500人以上のコンサルタントを擁する世界最大のアデコグループの人材紹介サービスブランドです。
アデコグループなので、ブランド力やネットワークなどの強みがあります。
こちらのエージェントもスポットで案件紹介を受けておりました。
こちらはマイページなどはなく、基本メールベースでの案件紹介(+電話での補足)となります。
もちろんDODAなどと比較してしまうと案件数は劣りますが、一つ一つのクオリティは高いように思えましたし、外資というのもあるかもしれませんが、とにかく担当者のレスポンスは早かったのが印象的です。
日系グローバル企業や外資系などの案件は豊富だと思いますので、そういった志向性の方は登録しておいて損はないと思います!
ランスタッド
アデコグループに次ぐ世界2位の売上を誇る、
こちらはどちらかと言えば、外資系の求人が多く、年収800万円以上~という高収入案件を目指す方には優良なエージェントサービスになります。
私が提案されたのは「半外資」の企業でしたが、確かにかなりの高額な給与レンジでした。
エージェントの対応や面接傾向の案内なども非常に丁寧だった印象があり、総じて評価の高いエージェントでした。
こちらはマイページがあり、案件管理も非常に楽です。
DaijobAGENT(Daijob.com)
こちらは比較的新しいエージェントのDaijobエージェントです。
海外勤務・外資系案件などのグローバル案件に特化しており、語学を活かしたいなど海外志向が高い人にはオススメの転職エージェントです。
外資系企業の案件数では最大級の規模を誇り、常時10,000件の案件数があります。
実際私はこちら経由で一社外資系企業に内定を頂きました。
JACリクルートメントやロバート・ウォルターズなどは、どちらかというと外資系かつハイクラスな案件が多いのですが、Daijobは小~中規模の外資系企業なども多く、自分の志向にあった外資系企業にリーチできるのではないか?と思います。
実際、他の大手エージェントから案内される案件とは一線を画すユニークな求人が多かったです。
担当エージェントも非常に丁寧なご対応で、気持ちよく選考を進めることができました。
企業研究・企業の評判チェック
こちらは企業研究や実際に書類選考に応募したいと思っているけど、実際の内部の評判を調べたいという場合に登録すべきサービスを紹介いたします。
Openwork(旧:Vorkers)
こちらは昔Vorkersというメディアで利用したという方もいらっしゃると思いますが、現在Openworkという名前になりました。
Openworkは、企業毎の社員クチコミを集計し企業をスコア化しているプラットフォームです。
世間的に大手であったとしても、それが働くひとにとって良い会社か?というのはまた別の話。
気になっている案件があれば、まずはこちらで企業の内情を窺い知ることができます。
利用にはユーザー登録後以下の条件を満たす必要がありますが、後腐れないのは自分の在籍経験のある企業の先ず自分の口コミを一定以上記載するのがオススメです。
例えば、日本を代表するトヨタですが、Openworkの評価はこのようになっております。
転職者が気になる項目ごとに社員の口コミを見ることができます。
特に女性の働きやすさなどは、表面上綺麗事を言っていても実態と乖離しているなどの可能性もありますので、こういった実際の社員の評価はかなり参考になるでしょう。
これは私の感覚ですが、星4つを超えてくると「超優良」(日系企業では中々ない)、星3つ半ばくらいで「優良企業」、星3を下回るとやはりどこかに会社としての欠点や転職者の不満部分が多発しているように思います。
ただ、こちらはその会社から転職しようとしている方が記載するので、不満のコメントが反映されやすい性質のものであると理解しておきましょう。
あくまで参考意見としてこんな意見があり、転職しようとする人でさえ良い評価をするポイントはこんなところなんだなと理解するのに役立ちます。
筆者はそういう使い方はしませんでしたが、一応Openworkから求人に応募ができるそうです。
転職会議
こちらもOpenworkと類似のサービスで、リブセンスという会社が運営している転職会議
こちらのデータベースも情報量が多く、Openworkに登録のない企業も載っていたりすることがあったので、バックアップとしてこちらへの登録もオススメいたします。
こちらも利用にあたっては、自分が在籍していた企業に関する情報提供が必要になりますので、是非協力しましょう!
比較のために、転職会議のトヨタのページはこのような感じです。
データ量のみの観点で言うとOpenworkなのですが、個人的にはこちらのUIのほうが好きです(笑)
企業調査には、こちらの2つのサービスに登録すれば十分だと思います。
海外・一時的キャリアロスからの転職活動の所感とまとめ
こちらは余談とはなりますが、筆者が「駐夫」として一定期間キャリアロスの中転職活動を行って感じたことをまとめます。
キャリアロス期間に関して
パートナーに帯同して自分のキャリアを一旦中断することになる方には、以下のような不安があると思いますので筆者の感想は以下の通りです。
駐夫や駐妻として休んでいた期間はマイナスイメージとして受け取られないか?
結論から言うと、私も約1年半働いていない期間がありますが、この休業期間をマイナスと取られたことはほとんどありませんでした。
そもそもマレーシアにいたことは世間話程度にしか聞かれず、先方が着目するのは職務経歴書のこれまでの仕事です。
あくまで注視すべきはそれまでのキャリアで、海外での期間はプラスアルファくらいと考えておいたほうが良いかもしれません。
結局のところ、転職活動は「即戦力人材採用」です。
休んでいようが休んでいまいが、確かな実力が備わっていて休職期間中にも自分の考えを持って研鑽してきた方にはまったく問題がないと感じました。
企業による傾向の違い
筆者は今回の転職活動において、日系大手、スタートアップ、外資系と幅広くエントリーしました。
これは筆者の所感なので、勿論そうではないところもたくさんあると思うのでご容赦願いたいのですが、筆者の今回の転職活動では、①日系大手と②外資系・スタートアップでは大きく対応が分かれました。
日系大手
私も日系大手(メーカー)の会社にいた人間なので今回大手も数社受けましたが、日系大手はあまり書類が通りませんでした。
原因は私の力量不足によるところが最大の要因ですが、1つ感じたことは、日系大手は転職活動においても「就社思考」のバイアスがあるように感じました。
ここで私のキャリアロス期間が先方の中でのネガティブファクターとして働いたかは定かではありませんが、今回応募した案件については、まず求人要項の「必須条件」はすべて満たしており、「歓迎条件」もいくつか満たしている案件でさえ書類で落ちることもありました。
中途の案件でさえ、5年かけて以下のことを学んでいただきます〜など書かれていることもありましたので、その会社のカラーに合う人材を求めている(就社思考)と感じる側面も多々ありました。
プラスして顕著だったのは、採用結果の連絡はかなり遅かったように思います。
新型コロナウイルスによる採用への影響は理解しておりますが、基本的に面接から1週間で合否が来れば良いほうで、大体2週間、ひどいところは3週間というところもありました。
外資やスタートアップの案件は、スケジュールさえ組めれば、2週間で内定まで至ってしまうのではないか?くらいスピーディーな印象だったので、今回の転職活動においてはいろいろな側面で日系大手の会社とは縁がありませんでした。
外資・スタートアップ
反面、外資やスタートアップの案件に関しては書類で落ちることはありませんでした。
また面接後は早ければ当日から翌日、遅くても3日以内には合否の連絡が来ていたので、非常にスピーディーに選考を進めることができました。
今回の転職活動は結果的に外資1社、スタートアップ1社から内定を頂きましたが、どちらの会社とも非常に深くコミュニケーションを取ることができ、私のキャリアを大きく評価していただいたように思います。
外資やスタートアップはジョブベースで人材を求めているので、キャリアロスからキャリアへの復帰を考えるときには、こちらのグループのほうが相性が良いように感じました。
転職活動の結果
上述したように、今回は2社から内定を頂くことができました。
あまりこういう話をするのは好きではありませんが、これから同じような境遇を経験する皆さまの参考になればと思い申し上げると、2社とも前職より大幅に年収アップでのオファーを頂くことができました。
日系大手はどちらかと言うと福利厚生が手厚いという形ですので、今回の転職活動においては独身寮や住宅手当などの目に見えない収入をすべて金額化し、それらを加味した「実質年収」を算出した上で、そちらにプラスアルファの金額をこちらからの希望年収という形にしました。
外資やスタートアップは、日系のような福利厚生は多様でありませんが、両社ともこちらの希望年収を上回る形でオファーをだしてくださいました。
正直1年半のキャリアロスを加味して大幅なアップは期待できないという形で転職活動に臨みましたが、駐夫(駐妻)期間中も勉強を続け研鑽を怠らなければ、自分を評価してくれる人間は確実にいる!ということを強く感じました。
事前準備や転職活動の情報戦を制し、納得感のある転職活動になるよう応援しております!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!