マレーシアってどんな国?(後編:駐夫的レビュー)

こんにちは!ひろ@マレーシア駐夫です。

前稿では、マレーシアの概要について書きましたが、今回はひろ的レビューをお届けしたいと思います。

▼前稿の概要編はこちら▼

マレーシアってどんな国?(前編:マレーシア概要)

マレーシアでの生活

マレーシアで暮らすには?

日本人がマレーシアで暮らすってどんな感じ?ということで、生活面についてレビューしたいと思います。

現在マレーシアは日本人注目の移住先としてとても話題になっていますよね!

以前”幸せボンビーガール”という番組で、マレーシアが特集されていました。確かこんな風に紹介されていました。これだけではなかったと思いますが、要点を絞って。

  1. 日本語だけでOK(英語必要なし)
  2. セキュリティ完備・高級コンドミニアムに格安で住める(又は社宅として無料)
  3. 外食費など物価が激安(日本の1/3

これ本当だったら、楽園でしょ!ぶっちゃけ本当?ということで、検証したいと思います。私の主観も入りますがご容赦ください。

結論から言いますが、「半分正解半分誇張」です。テレビ向けにチャンピオンケースの良い部分だけ取り上げたものですかね。

上記1-3を、言葉、治安、物価の3点から考察してみます。

言葉

もちろん日本語だけでは生きていけません。

テレビでは、和食レストランだから日本語で大丈夫なんだと言ってましたが、いや、日本人以外も来るでしょというツッコミは置いておいて、仮に家⇔職場の往復、友人関係も全部日本人であれば成立するかもしれません。

ただ、それってマレーシアいる意味あります?というのが正直な感想です。郷に入っては郷に従え、が大事です。

マレーシアの国語はマレー語です。華僑でも学校教育でマレー語を習っています。
しかし地区によって異なる場合があるようなので(真偽は調査中)、実質的な共通語は英語となります。同民族間では、マレー語や中国語を話しますが、やはり英語がないとコミュニケーションが成り立たない場合がありますので。筆者のこれまでの生活の中では、英語が通じなかったことは記憶の限りないです。

ただ、皆さん、シングリッシュという言葉は聞いたことがあるでしょうか?

シングリッシュは、シンガポールのクセの強い英語です。これと同様にマレーシアにもマングリッシュというものが存在します。英語+中国語+マレー語のフュージョン言語ですね。

例えば、”食べる”は、マレー語で”makan”ですが、ファストフード店なんかに行くと、”Makan here or take away? “と聞かれます。

分かりやすいムービーがあったので、こちらをご覧ください。

ぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!わからねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!

私も以前シンガポール人のスタッフと一緒に出張でマレーシアの人と話す機会があったのですが、同じ英語を喋っているはずが全く分からず、シンガポールのスタッフに通訳してもらいました(笑)

まぁ、このムービーは結構誇張気味ですが、Hah??と言われても、キレてるわけではないので、分からなかったら素直に聞き直しましょう!

マングリッシュの特徴的な表現として、以下2つを紹介します。

Can:

何ということでしょう。助動詞が単体で文章を構成しています。意味はそのまま、できる(?)って感じです。いや、本当に町中でキャンキャン言ってます(笑)

Already:

中国語やマレー語には動詞の時制変化がないため、過去形を使わず、alreadyで調整するような用法です。

例)そこに行ったよ!→I go there already!

このようにブロークンな英語に対しても、頑張ってコミュニケーションを取ろうとする姿勢は非常に重要です。

 治安

マレーシアは、東南アジアにおいては治安の良い国と言われています。凶悪な事件が起こったなどは聞きません。特に日本人が多く住んでいるモントキアラは富裕層の集まりなので、更に日本の感覚と近く暮らせるはずです。

ただ日本に比べれば油断はできません。日本人はお金を持ってると思われますので、無防備だと危険です。

下の写真、我が家のドアです。何とドア、格子戸、南京錠の三重ロック。

危機意識をしっかり持ち、注意を払っていれば、安全に暮らせるかと思います!

物価

色々な媒体で、物価は日本の1/3と言われています。全体的に生活コストは安いです。

慎ましく生活すれば、その程度になるかと思いますが、日本人としてはもう少し生活水準が上がってくるのではないかと思います。いくつか事例を紹介します。

食事:

食材の入手コストは、体感で日本の半分くらいかなと感じています。ただ、スーパーも色々な食材が出揃っており、東南アジアならではの料理を楽しむこともできるでしょう。フルーツは南国ならではで、バラエティ豊富です。※輸入品は高いので注意。

ショッピングモールやカフェなどで外食すれば、大体日本の6割くらいのイメージです。ただ、多国籍の料理があるので飽き辛い、美味しい、ボリュームもあるので、コスパは高いです!

交通:

Grab(ライドシェアサービス)を使えば、安く、便利に移動できます。市内の移動だったら、高い時でも15-20RMくらい(~500円程度)。私は電車はあまり使いませんが、LRT(クアラルンプール市内の高架鉄道)などは、運賃が0.7-2.5RMと爆安です。

家賃:

これは凄く安いと思います。クアラルンプール市内でも7-8万円程度あれば、日本(東京)で家賃20万超えのような芸能人が住んでいるような物件に住めると思います。

マレーシアは家具付き物件も多く、私達も家具が一通り最初からついた家に住んでいます。帰国の時を考えると、あまりモノは増やしたくないですからね。

通信:

マレーシアは通信インフラが整っています。旅行で海外に行くと、現地でプリペイドのSIMカードを購入する方もいると思いますが、私のキャリア(Digi)だと、1週間プラン2GBで20RM。4Gの通信もかなり早く、まったく不満のない使い心地です。

駐夫的マレーシアレビュー

駐夫的、マレーシアの良いところ

気候

何と言っても「安定した気候」です。

年中適度に暑く、非常に過ごしやすいです。大体30℃前後。年中半袖短パンです!嬉しいのは、日本のように極端に気温が振れることがないので、季節の変わり目体調不良のようなものがありません。

メモ
外は暑いですが、室内はクーラーガンガンで、寒暖差が凄まじいところが多いので、羽織れるものを一枚持っておいた方がベター。 あと女性に嬉しい利点かもしれませんが、高温多湿なので肌の調子が常に良いです。 私も妻も、お互い肌綺麗になってない?って言ってました(笑)日焼け止めさえしっかりしていれば、肌綺麗になるかも。

食べ物

上述しましたが、マレーシアは「食の宝庫」です!多民族国家ということもあり、非常にバラエティ豊かなお店が軒を連ねます。

実際、私はマレーシアで殆ど和食食べてません!食べたいと思わないくらい、現地の料理が美味しいです。日本でタイ料理なんかが好きな人は、凄く楽しめるかと思います。マレー料理、タイ料理、中東料理、中華、なんでもござい!です。

ただし、イスラム教が国教の国ですので、豚肉やアルコールを提供しないお店も多いです。スーパーなどもノンハラルコーナーなど区分けして売られています。
多民族国家なので、勿論入手するにあたっては問題はないのですが、日本のようにどこでも入手できる環境ではないという意味です。

▼料理の一例をどうぞ▼

左から、ナシレマ、パンミー、ペリペリチキンです。

メモ
お酒は若干割高です。マレーシアでは酒税が高いので、アルコール度数が高くなるほど課税されます。 10%を超えると、販売にあたってライセンスが必要となるので、周辺のコンビニや小さいお店ではビールくらいしか期待できません。 缶ビール一本で大体8-10RM程度なので、日常的に飲むのには厳しいコストです。

多文化共生

地方に行ったら、また違うと思いますし、あくまでクアラルンプールなどの都市部からの感想ですが、私にとっては多民族・多文化でダイバーシティがあるというのは非常に居心地が良いです。英語が通じるというのも助かります!

多文化ということは宗教なども違うので、そもそも根本的な価値観がまったく違うこともあります。「違って当たり前」であり、違うことを前提にどうコミュニケーションを取っていくか?違いをリスペクトして、どう許容して妥結点を見出すかという風土が根付いています。

単民族国家で単一的な価値観が形成されやすい日本においては、こうでなければならないというような「相手に求めすぎている」ところがあると思います。この求めすぎるところが、人とは違う柔軟な発想を妨げている一要因でもあると思っています。

マレーシアでの生活で「人と違うことを恐れない心」を身につけてみるのもいかがでしょうか?

駐夫的、マレーシアのもうちょっとなところ

生活に関して、正直殆ど不満はありません。ただフェアな紹介をするために、強いて言うのであれば以下3点です。

歩道

私はマレーシアの道路事情を「道がロジカルじゃない」と形容しています。

例えば、自分が今Aという地点にいて、向こう側のCという地点に行きたい場合、どう考えてもBという経由ポイントを経て、Cに行くのだろうという場所にいても、A→Bは行けても、B→Cの横断歩道などが一切ない、など日常茶飯事です。

なので、みんな車が来ない一瞬のスキを見計らって、えいや!で渡ります。毎日割と命がけで、瞬間的判断力を養っております。

これは恐らくですが、一種の「リープフロッグ現象」のようなものかと考えております。経済発展が急激に進み、車中心の移動社会が構築されてしまったため、明らかに歩道の後付け感があります。

日本だと、ちょっと1~2kmだったら歩いて行こうか?となりますが、マレーシアにおいては、歩けるのは現在地点から半径百メートル以内くらいだと思ったほうが良いです。一見行けそうだと思えても、工事で道が塞がっていたりも多いので、素直にGrabを捕まえたほうが楽です。

筆者は日本にいる時は、ランニングが趣味で家の周りを走っていたりしたのですが、マレーシアではまったくできず、コンドミニアムのジムのランニングマシーンで無機質な景色を見ながら黙々と走っています(笑)

水事情

これは正直綺麗とは言えません。まぁ日本のレベルが高すぎるのですが。

台所は浄水器を設置。普段使いの飲用水は、浄水器の水を電気ケトルで煮沸させたものを冷蔵庫で冷やして飲み水としています。

お風呂場の水は、普通に使っている分には気づかなかったのですが、初めてバスタブにお湯を溜めた時に、な、な、何じゃこりゃぁぁぁ!!!と声を上げてしまいました。

その時の写真です。ちょっと画質悪くて申し訳ないのですが、ちょっと黄色いことがお分かり頂けますでしょうか?

調べたところ、マレーシアの水質そのものは問題ないレベルらしいのですが、それが一般家庭に送られてくるまでの水道管などのインフラが劣化してしまっており、その錆などによるものと考えられます。なので、自身で浄水器などをつけるしか回避手段はありません。

バスタブ物件借りた意味…(笑)

トイレ事情

トイレそのものはそこまで汚くありません。ただ、すべてのトイレがそうではないのですが、ある方式が日本人にとってはつらいものがあります。

「イスラム式のトイレ」です。横にシャワーヘッドがついているのですが、その他に何と通常トイレにあるはずのものがありません。

そう、トイレットペーパー。

みなまで言いませんが、ちょっとこのスタイルは日本人には相当厳しいので、外出するときは必ず水に流せるティッシュを持ち歩くのが良いかなと。


いかがでしたでしょうか?

一長一短とありますが、総じてとても住みやすく、妻と毎日楽しく暮らせております!

マレーシアでの生活について、少しでもイメージ頂けたなら幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!